落涙
この頃ずっとくよくよしてた。
この頃時間に余裕ができて、かつてを思い返すようになって、すると自分の振舞いが愚かで浅はかで意地悪なことに気がついて。
自分は何という酷い人間だったのか。
いや人間ではなかった。人とは呼べない代物だった。
恥かしい行いを他人の記憶から消すことはできない。
傷付けた人に謝ることもかなわない。
ああ、なんという。
とりかえしがつかない、数えきれない事々。
今朝ある書物に、目が潤んだ。
人間は輪廻を繰り返し、学びを深めていく。
『もう二度と会うことのできない人などはいないし、取り返しのつかない失敗などはない。それがどんなに「失敗」のごとく見えておろうとも、その背後にある教訓を正しく学び取る者には、その失敗を「大成功」に変ずることができる』
また、
学びとは、外から付け加えるのではない、経験によって内部にあるものをあらわし出すことなのだとも。
大成功だなんて大それたことを望まない。
ただ、やり直したい、正しい振舞いをできる人間になりたい。